課題の多かった広告運用を「インハウス支援プラン」で再設計。Google広告に依存しない集客導線構築に向けた取り組み

- 会社名
- 株式会社おうちデトックス
- 業種
- 整理収納サービス

目的
- 広告運用の「考え方」を身につける
- 丸投げではなく、社内で自走できるインハウス運用を実現する
- Google広告に依存しない複数の集客導線を構築する
このプロジェクトの担当コンサルタント

SEM歴10年以上の広告コンサルタント。Google検索広告・SEOを中心に幅広い業種を支援。対話を重視し、事業に寄り添う伴走型の広告支援を強みとする。
広告セールス統括責任者
舟木

Google Premier Partner企業で広告運用・メディア責任者を歴任。電通のグループ企業でプランニングを経て、オルグローで広告サービス統括・立ち上げに従事。
広告コンサルティング統括責任者
佐々木
お話しを伺った方

輸入家具・雑貨のセレクトショップでインテリアコーディネーターとして勤務。個人宅の整理収納のフリーランスとして約7年活動後、2018年株式会社おうちデトックス設立。
代表
大橋様
個人宅向けの整理収納サービスを提供する株式会社おうちデトックス様。プロの整理収納スタッフが多数所属し、チーム体制で一人ひとりの悩みに合わせたサポートを行うとともに、単なる「片付け代行」にとどまらず、お客様がきれいな状態を無理なく保ち続けられる「自走できる暮らし」を実現する伴走型の支援を強みとしています。
同社では、市場環境の変化により従来の広告運用が通用しにくくなったことをきっかけに、広告の内製化に着手。整理収納コンサルティングの申し込み獲得を軸に、Google広告やInstagram広告を活用した集客導線の見直しを進めてきました。
本記事では、オルグローのインハウス支援を通じてどのように広告運用の考え方や体制を整え、成果につなげていったのかについて、代表の大橋様に詳しくお話を伺いました。
課 題
- 市場の変化により、従来の広告運用のやり方が通用しなくなっていた
- Google広告中心の運用となっており、各チャネルで効果的な集客ができていなかった
- 社内に広告運用を担える人材、体制が整っていなかった
提 案
- オルグローのノウハウをもとに、広告運用の考え方、運用方法を整理して提案
- Google広告、Instagram広告を軸に、複数チャネルを組み合わせた集客設計を提案
- 社内で自走できるよう、随時相談・壁打ちを含めた伴走型の運用支援を実施
成 果
- Google広告においてCPAがサービス利用前と比較して、約10%改善
- Instagram広告でフォロー率がサービス利用前と比較して約5倍となり、資格講座の受講者数が2倍
- 社内でSNS広告を含めた運用を自走できるようになり、Google広告も今後の内製化に向けた土台が整った
実施内容
- Google広告(検索広告)のキーワード設計およびアカウント構成の見直し
- Google広告(検索広告)の広告アセット(見出し・説明文)の内容改善
- Instagram広告(フォロワー獲得施策)の設計・ABテスト運用
- Instagramの運用方針見直し(公式から個人寄せ)
- ヒートマップを用いたLPO提案
- LINEなど他チャネルを含めた集客導線の整理
- 社内メンバーからの随時質問対応および壁打ち支援
課題:市場の変化で「昨日までの正解」が通用しなくなった
まず最初に、今回あらためてご相談いただいた背景から伺わせてください。以前は運用代行でもご一緒していましたが、今回あらためてインハウス支援をご依頼いただいた背景には、どんな課題があったのでしょうか?
大橋様 当時は、Web広告のトレンドに社内だけでついていくのが難しくなっていました。以前のやり方では広告パフォーマンス(CV数)が落ちてきてしまい、「何をどう改善すべきか分からない」という苦手意識が、社内に漂っていたんです。
AG佐々木 最初にお話しした際、施策の選択肢が「検索広告のキーワード選定」に偏ってしまっている点に、課題感をお持ちでしたね。
大橋様 そうなんです。ターゲットをどう広げるか、予算をどう適正化するかなど、自分たちだけでは判断が難しくて。広告運用に苦手意識がある一方で、人ありきのサービスなので、急に問い合わせが増えすぎても現場がパンクしてしまいます。そういった事業側の対応リスクまで考慮したシミュレーションや予算設定を、プロの視点で出してほしかったんです。

AG佐々木 ありがとうございます。市場環境が変化する中で、自社の「現在地」を客観的に把握するのは非常に難しいですよね。広告からの集客をただ増やすのではなく、おうちデトックス様の供給体制や稼働状況に合わせて、無理のない集客ペースを一緒に考えて設計していくことが大切だと思いました。
Google広告施策:「何が悪いのかわからない」状態から、改善の打ち手が見える状態へ
具体的な施策についても伺いたいのですが、まずはGoogle広告について。以前はパフォーマンスが悪いときに「何が原因か特定できない」という悩みがありましたよね?
大橋様 そうでしたね。今回、競合他社の動きをしっかりと把握できるようになったことで、「自分たちのせいだけではなく、外部要因の影響も大きい」という事実を知れたのが大きかったです。実際に競合が増えた時期もありましたが、その際もターゲティングを見直したり、別の媒体へ予算を回したりと、すぐに次の手を打てました。
AG佐々木 広告だけでなく、着地点となるランディングページ(LP)の改善にも踏み込みましたね。
大橋様 はい。CVR(成約率)を上げるためのLPO提案をいただけたのも学びになりました。結果的には新しく作成したLPではなく、既存のHPの修正の方がCVがよかったので自社のHPをより見直す方針に舵を切ることができました。当初はすぐに正解がわかると思っていましたが、ABテストをしながら運用していくことも学びました。
AG舟木 「なぜ今の数値が出ているのか」を可視化することで、闇雲な不安がなくなりますよね。広告の配信設定だけでなく、LP改善や競合分析を含めて全体を最適化していく視点でサポートさせていただくことが、結果としてCPA(顧客獲得単価)がサービス利用前と比較して約10%改善という成果につながったのだと考えています。

Meta広告(Instagram):フォロワー増が集客・講座・採用までつながる好循環に
AG佐々木 今回、Instagram広告(Meta広告)でも大きな変化がありました。以前は期間を絞ったスポット配信がメインでしたよね。
大橋様 はい。アドバイスを受けて継続的な配信に切り替えて、SNSアカウントを育てていく戦略に変えました。クリエイティブやターゲティングのABテストを繰り返す大切さも学びました。書籍発売のタイミングも運良く重なり効果がぐんと伸びました。
AG舟木 見せ方も「会社の公式感」を出すのではなく、大橋様ご本人の人柄が伝わる発信への切り替えを弊社からご提案し、実施していただきましたね。
大橋様 その提案がとてもよかったです。サービス利用前と比較してフォロー数が増えました。その結果、副次的な効果として「資格講座受講者数」が広告により増加しました。先日1人、求人への応募があったので今後の効果も期待しているところです。
AG佐々木 応募が来たのは驚きですね。広告が直接的な集客だけでなく、企業のファンを増やし、採用コストの削減にまで貢献している。まさに理想的なSNS運用の形です。大橋様がご自身の発信スタイルを柔軟に変えてくださったことが、この劇的な数値改善を引き寄せたのだと感じます。

変化:社内で「広告が回る」体制へ。判断と実行のスピードが大きく向上
取り組みを通じて、社内メンバーの動きにも変化はありましたか?
大橋様 内部のマーケティング担当者が、意欲的に学び自ら調べて設定を行うなど一定の効果がありました。ただ、広告運用は正直簡単ではなく社内でも広告に向いている向いていないという線引きができたのもよかったと思います。
AG佐々木 Chatworkで、複数のメンバーさんから「雑談ベース」の質問をどんどん投げていただけたのも、このスピード感につながりましたよね。
大橋様 そうですね、社内で意見をまとめきれていない状態でも、会話形式で聞きやすかったです。「これってどうすればいい?」と聞けるプロが常に横にいてくれる安心感がありました。
月一回のミーティングでも聞きたいことが山積みで正直理解できなかった部分もあります。毎回レポートをまとめてくれたので話した内容を確認しつつ理解できてよかったです。
土日祝日にお返事がいただけたら弊社としてはありがたかったかなーとは思いますが致し方ないですよね。
AG舟木 土日祝の対応は難しいですが、オンラインでのクイックレスポンスには命を懸けています。「整っていない質問」こそ、現場の生きた課題ですから。そこを一緒に整理し、日々スピード感を持って解決していくことが、インハウス支援における「伴走」の醍醐味だと、改めて実感しました。

これからの展望:一時的な成果ではなく、「続けて成果が出る仕組み」を目指して
最後に、これから広告の内製化を検討されている方へ、メッセージをお願いします。
大橋様 丸投げの代行ではなく、「自分たちで知識を蓄積したい、実行したい」「基礎知識を身につけたい」方には良いと思います。ただ、あまりに知識がないと何を聞いて良いかわからないと思うので、多少自分等で運用して経験を積んでおくと良いと思います。また、正直受け身の状態だともったいないです。自分たちでどんどん改善していきたい会社様にはよいプランだと思います。
AG舟木 温かいお言葉をありがとうございます。そういえば大橋様、尾形あいさんと共著で新しく書籍も出版されましたよね。おめでとうございます!
大橋様 ありがとうございます!片付けが苦手で人を呼べない方に向けた一冊です。びっくりするようなアイデアを載せるのではなく、あえて「シンプルイズベスト」に徹しました。一度きれいにするだけではなく、そこを「維持すること」にフォーカスしています。本当に困っている方に届いてほしいです。
AG佐々木 「シンプルに、維持できる仕組みを作る」というのは、まさに私たちが目指している広告運用の自走化そのものですね。大橋様が16年のキャリアでたどり着いたその哲学は、マーケティングの世界でもまったく同じことが言えると感じました。
AG舟木 おうちデトックス様の「伴走して自走を促す」という素敵なサービスを、より多くの方に届け、その後の暮らしを彩るお手伝いができるよう、私たちも引き続き全力でサポートさせていただきます。本日は本当にありがとうございました。
【今回ご紹介した書籍】
『吐いちゃいそうなくらい片付けが嫌いな私でもできた“おうちルール”: あなたも超ラクにキレイが保てる!』大橋わか・尾形あい 著
「リバウンドを繰り返す」と悩む方へ。16年間で数々のお客様を救ってきた大橋氏が教える、無理なく維持できる整理収納の極意。
→ 書籍の詳細はこちら
プロジェクトの
担当コンサルタントからのコメント
今回のインタビューを通して強く感じたのは、おうちデトックス様が単に「集客を増やしたい」という視点ではなく、「お客様にとって本当に価値のある形でサービスを届け続けたい」と本気で考えられている会社だということでした。
供給体制や現場の負荷まで含めて、無理のない集客ペースを一緒に考えていったことや、SNSの見せ方ひとつひとつにも丁寧に向き合っていただいた姿勢から、サービスそのものへの誠実さが伝わってきました。
広告の数値改善やフォロワー増加といった成果だけでなく、社内で運用できる体制が育ち、採用や講座集客にまで良い影響が広がっている様子を拝見できたことを、私もとても嬉しく思っています。
おうちデトックス様をご支援させていただく中で特に印象的だったのは、大橋様をはじめマーケティングチームの皆様が、新しい挑戦を「自分たちのこと」として捉え、一丸となって取り組まれている姿勢です。 私自身、大橋様様の書籍を拝読し、一時的な解決ではなく「維持できる仕組みを作る」という考え方に深く共感するとともに、コンサルティングの本質を再認識いたしました。
変化の激しいマーケティングにおいて、時には試行錯誤の場面もありますが、そうした局面こそ「伴走者」として共に悩み、最適解を見出していくプロセスが、真の自走化には不可欠なのだと改めて感じました。